第2部 礼典諸式 第11節 会堂定礎式 これは教会堂のすみのおや石をすえる式であって、おや石をかめに入れ、くりぬいた所に納められるよう準備しなければならない。その中には聖書、聖歌、建築に関する記録、その他、牧師名、役員名、教会略歴等の書類も入れることになっている。 賛美 聖歌 538「うたがいうれいに」 祈祷 式辞 愛する兄弟姉妹、聖書に記されているように、諸天も永遠にいます創造主なる神を入れることはできません。また神は手で造られた宮に住みたまいませんが、地にある私たちは神を礼拝する一定の会堂を必要といたします。昔モーセは荒野に幕屋を設け、ソロモンはエルサレムに神殿を造られました。神は御自らを現して栄光をもってその場所を満たしてくださいました。それゆえ、いま私たちが建設する会堂についても、主がこれを喜んでくださることと信じます。私たちはさきにこのため、祈りのうちに信仰を持って計画を立て、祝福によって今日まで至りました。今ここに定礎式を執行できますことは、私たち一同の感謝に堪えないところであります。ですから、主がこれを祝してくださって、この工事の完成のため、あらゆる恵みと御導きとを与えてくださるよう、主の御名によって、全能の神に祈り求むべきであります。 聖書 詩篇132篇1-18節 1 主よ。ダビデのために、彼のすべての苦しみを思い出してください。 2 彼は主に誓い、ヤコブの全能者に誓いを立てました。 3 「私は決して、わが家の天幕にはいりません。私のために備えられた寝床にも上がりません。 4 私の目に眠りを与えません。私のまぶたにまどろみをも。 5 私が主のために、一つの場所を見いだし、ヤコブの全能者のために、御住まいを見いだすまでは。」 6 今や、私たちはエフラテでそれを聞き、ヤアルの野で、それを見いだした。 7 さあ、主の住まいに行き、主の足台のもとにひれ伏そう。 8 主よ。立ち上がってください。あなたの安息の場所に、おはいりください。あなたと、あなたの御力の箱も。 9 あなたの祭司たちは、義を身にまとい、あなたの聖徒たちは、喜び歌いますように。 10 あなたのしもベダビデのために、あなたに油そそがれた者の顔を、うしろへ向けないでください。 11 主はダビデに誓われた。それは、主が取り消すことのない真理である。「あなたの身から出る子をあなたの位に着かせよう。 12 もし、あなたの子らが、わたしの契約と、わたしの教えるさとしを守るなら、彼らの子らもまた、とこしえにあなたの位に着くであろう。」 13 主はシオンを選び、それをご自分の住みかとして望まれた。 14 「これはとこしえに、わたしの安息の場所、ここにわたしは住もう。わたしがそれを望んだから。 15 わたしは豊かにシオンの食物を祝福し、その貧しい者をパンで満ち足らせよう。 16 その祭司らに救いを着せよう。その聖徒らは大いに喜び歌おう。 17 そこにわたしはダビデのために、一つの角を生えさせよう。わたしは、わたしに油そそがれた者のために、一つのともしびを備えている。 18 わたしは彼の敵に恥を着せる。しかし、彼の上には、彼の冠が光り輝くであろう。」 マタイの福音書16章13-20節 さて、ピリポ・カイザリヤの地方に行かれたとき、イエスは弟子たちに尋ねて言われた。「人々は人の子をだれだと言っていますか。」彼らは言った。「バプテスマのヨハネだと言う人もあり、エリヤだと言う人もあります。またほかの人たちはエレミヤだとか、また預言者のひとりだとも言っています。」イエスは彼らに言われた。「あなたがたは、わたしをだれだと言いますか。」シモン・ペテロが答えて言った。「あなたは、生ける神の御子キリストです。」するとイエスは、彼に答えて言われた。「バルヨナ・シモン。あなたは幸いです。このことをあなたに明らかに示したのは人問ではなく、天にいますわたしの父です。ではわたしもあなたに言います。あなたはペテロです。わたしはこの岩の上にわたしの教会を建てます。ハデスの門もそれには打ち勝てません。わたしは、あなたに天の御国のかぎを上げます。何でもあなたが地上でつなぐなら、それは天においてもつながれており、あなたが地上で解くなら、それは天においても解かれています。」そのとき、イエスは、ご自分がキリストであることをだれにも言ってはならない、と弟子たちを戒められた。 エペソ人への手紙2章20-22節 あなたがたは使徒と預言者という土台の上に建てられており、キリスト・イエスご自身がその礎石です。この方にあって、組み合わされた建物の全体が成長し、主にある聖なる宮となるのであり、このキリストにあって、あなたがたもともに建てられ、御霊によって神の御住まいとなるのです。 (参考 コリント人への手紙第一、3章6-17節) 定礎祈祷 天地の創造主なる神よ、主は手で造られた宮にお住みになりませんが、その足台として地を聖別し、神を礼拝し、みことばを宣べ伝えることを求めておられ、私たちを導いてこの会堂を建てる計画を立てさせ、今その礎石をすえるに至らせてくださいましたことを感謝いたします。願わくは、私たちが主イエス・キリストの御旨に従い、信仰によってこれを完成することができるようにお助けください。またこの式を執り行うことによって、ご栄光を現させてください。主イエス・キリストの御名によってお願いいたします。 アーメン。 定礎 (必要な品々を入れたかめを穴に入れ、その上に礎石をすえた後、司式者は左の定礎の辞を宣言する。) 定礎の辞 私たちは今、全能の神を礼拝し、みことぱを宣べ伝えるために、( )教団( )教会会堂の礎石をここにすえます。「すでに据えられている土台のほかに、ほかの物を据えることはできないからです。その土台とはイエス・キリストです。」 祈祷 恵みに富みたもう全能の父よ、私たちを祝し導いて主の聖なる教会堂を建てるために、今その礎石をすえさせてくださいましたことを感謝いたします。願わくは、私たちのこの企てを祝し、今後支障なく工事を竣工させてください。工事中、これに携わるすべての人々を恵み、けがや過ちから守ってください。かくして速やかに、主の会堂を御前にささげることができるようにしてください。尊い主の御名によってお祈りいたします。 アーメン。 賛美 聖歌 461「ながしたまいし"」 主の祈り 頌栄 祝祷